山根温子 議員
第2日
2026年度から始まった生活支援体制整備事業について、生活支援コーディネーターと協議体の体制、住民主体の訪問・通所事業、見守り活動の継続、独り暮らし高齢者の緊急時連絡、介護予防の進め方を質問。
生活支援コーディネーターと協議体による支え合いの体制づくり
2025年度までの生活支援員制度と安心生活創造事業が廃止され、2026年度から生活支援体制整備事業に移行したことを踏まえ、市として生活支援コーディネーターと協議体にどのようなイメージを持っているかを確認。両者がどのように関わっているかも尋ねた。
市長 藤本
市長は、初年度は市全体を網羅しつつ各地域の取組にも関わりやすい町単位、第2層の協議体を中心とした仕組みづくりからスタートしたと説明。2019年度から社会福祉協議会が立ち上げた地域福祉会議を本制度の協議会として位置づけ、話合いの場を継続する形で運用している。生活支援コーディネーターは地域課題や地域資源の把握、生活に困る人と地域資源のマッチング、活動支援を行い各町に1人ずつ配置しており、協議体とコーディネーターは第2層において取組を進める車の両輪と捉えていると答えた。
地域福祉会議での協議と移動販売・地域食堂の広がり
協議体に関わる方々が地域活動や地域資源の例をどのように協議し働きかけていくのかを確認。協議体は目的を持って個人が関わるものか流れをつくるものかを尋ね、6町すべてでこうした動きが始まっているのかを質問した。併せて、見守り、ごみ出し、サロンなど既に活動している地域や振興会の数を確認した。
市長・福祉保健部長 藤本・高下
市長は、美土里地域福祉会議が買物に困る高齢者の課題を取り上げ民間業者とのつながりで移動販売が利用できるようになり、この事例が高宮・八千代地域にも広がったと紹介。吉田、八千代、甲田、向原では多世代交流ができる地域食堂の取組が発足につながっているとした。把握できている活動は社会福祉協議会が支援するふれあいサロン118か所で、その他は集約中であり、年内に地域資源マップとして整理する。福祉保健部長は、各町で情報を持ち寄り結びつける形で進んでおり、今年10月に6町合同会議を予定していると答えた。
住民主体の訪問・通所事業の補助金交付と生活支援の広がり
訪問によるごみ出しや家事援助などの日常生活の支援、通所による健康づくりや介護予防に資する活動への補助金交付について、初年度6団体を想定していた中での今年度の団体数を確認。今後予定されている団体と、2団体の活動内容や実施地域についても尋ねた。
市長・福祉保健部長 藤本・高下
市長は、補助金の交付要件に該当している団体は訪問型1件、通所型1件の2団体であると答弁。福祉保健部長は、まずは始まりであり、どういうことをやっていくかを各地域の福祉会議に伝えて同じような取組や少し色を変えた取組ができるようにしたいと説明。訪問型はごみ出しの支援や家庭で家事がうまくできないところを手伝う活動、通所型はサロンで決めた日に集まってお茶を飲み体操や食事づくりをし移動販売による買物支援も行う活動で、訪問型は八千代町、通所型は美土里町の活動であると答えた。
住民相互の見守り活動と独居高齢者の支援
これまで続けられてきた生活支援員制度の見守り対象者への見守りが現在どのようになっているかを確認。地域によっては以前と同様に続けられているところもあるとして、住民相互の見守り活動が協議体において地域活動の1つとして取り上げられることもあるのかを尋ねた。
市長 藤本
市長は、事業廃止に当たり見守り対象者については各地域の状況に合わせて可能な範囲で方法を検討してもらうようお願いしており、引き続き同様の方法で続けている地域、御近所による声かけに努める地域、対応を検討中の地域があり、各地域で新しい仕組みの中で合った方法を検討している段階と捉えていると説明。今後、独り暮らしの高齢者など見守りが必要な方が増えることを考えると、地域の見守り活動に加え介護保険サービスの利用、民生委員の訪問、通いの場など多様な仕組みを合わせて地域を網羅していく必要があると答えた。
独り暮らし高齢者の緊急時連絡と見守り機器の導入
独り暮らしの高齢者が突然倒れ連絡が取れず翌日に宅配サービスの方に発見され助かった事例を紹介。令和7年の救急搬送人数のうち65歳以上の高齢者が全体の76.5%を占め、令和5年・6年も約75%であることを示し、独り暮らし高齢者のいざというときの連絡対応について考えを尋ねた。
市長 藤本
市長は、高齢者の独り暮らし世帯が増えると予想されるため緊急時に連絡ができる仕組みを検討する必要があると答弁。大半の方が携帯電話を所有する時代になったが、緊急時に端末が手元にない場合も想定され、お太助フォンに希望者が登録している「あんしんボタン」も緊急時に押せる状態にない場合が多いと想定されるとした。腕時計型やペンダント型など常に身につけていられるもので緊急時に連絡が取れる機器等に対する補助制度など、他自治体の取組を参考にしながら新たな仕組みの導入を検討したいと述べた。
住民主体の介護予防と通いの場づくり
高齢者福祉・介護予防講演会で研修した岡山県津山市の「めざせ元気!!こけない体講座」が22年続き市内205地域で実施されていること、生活支援サポーター登録者が83人いることを紹介。体操を続けることで見守りによるつながりが生まれるとして、これからの介護予防に向けた考えを尋ねた。
市長 藤本
市長は、現在の介護予防の取組にはげんき教室やはつらつ教室があり、地域の拠点施設等にインストラクターが訪問する形で行われていると説明。研修で紹介されたのは住民が主体的に運営を担う場で、週に1回顔を合わせ体操をし、その後お茶を飲みながら交流するもので、心身への好影響と見守り合う意識が生まれていると述べた。これは現在進めている生活支援体制整備事業の住民主体の通いの場づくりにつながるものと捉え、健康体操と交流の場づくりを組み合わせることをぜひ参考にしたいとして、より身近な地域で行われる取組として地域の皆様と一緒に進めたいと答えた。